核融合炉の社会実装を見据えた同位体科学研究の展望

Asia/Tokyo
第一会議室 および リモート(zoom) (核融合科学研究所 管理・福利棟 4階)

第一会議室 および リモート(zoom)

核融合科学研究所 管理・福利棟 4階

杉山 貴彦 (名古屋大学)
Description

 近年の世界情勢により,エネルギー問題と環境問題への関心が高まるにつれ,未来エネルギーとして核融合への期待も高まっています.我が国では原型炉研究開発ロードマップのもと研究開発が精力的に推進され,我が国はもちろん世界的に多くの核融合ベンチャーの設立が目立つようになりました.核融合炉システムにおいては,その燃料はもとより,構造材料,計測制御,安全管理,周辺環境など多くの部分で同位体が関わっており,同位体科学・技術の果たす役割は大きいと考えられます.本研究会は,工学だけでなく物理学,材料学,生物学,環境学など広い研究分野から同位体科学・技術に関する最新の研究成果を持ち寄って議論し,核融合炉の社会実装を見据えて同位体科学・技術の現状を相互に把握することで,研究促進の糧とするとともに,これから必要となる新しい研究を生み出すきっかけとすることを目的としています.さらに,核融合研究により培われた同位体に関わる科学・技術を,半導体や医療・医薬品などの他分野に応用展開することも社会実装であり,これらも視野に入れて活発な議論を行いたいと考えています.

 研究会は対面での開催を主としますが,利便性を鑑みzoomシステムを活用して対面・遠隔のハイブリッドで実施します.水素同位体のみならず幅広く,同位体科学・技術にご興味をお持ちの研究者,学生の皆様のご参加をお待ちしています.

共催: 第6回 可知化センシングユニットセミナー