MCPOP「計測・計算連携」むけブレインストーミング会

Asia/Tokyo
対面会場:NIFS研究I期棟501号室 (ハイブリッド)

対面会場:NIFS研究I期棟501号室

ハイブリッド

Takeo Hoshi (NIFS)
Description

超高温プラズマのミクロ集団現象(MCPoP)プロジェクト(https://www.nifs.ac.jp/info/roadmap2023.html)の一環として、CHD、CHD-Uで用いる新規な「計測・計算連携」に向けて、ブレインストーミング(BS)会を行います。実験系のみならず、シミュレーション・データ駆動科学系研究者の講演を歓迎します。

講演を募集します。1講演あたり講演時間は10分(5分発表+5分討論)とします。講演数が多い場合は、別日に追加でBS会を設けます。

世話人:星健夫、⼭⼝裕之、前山伸也、江本雅彦、草場穫、磯部光孝、永岡賢一(NIFS)

公式URL:https://indico.nifs.ac.jp/e/brain_storming_20250904
テーマ
  1. 先端的な計測インフォマティクス・・・・機械学習・大域最適化・ベイズ推定・次元削減・データ同化、など、高度な計測
    データ解析。
  2. シミュレーションのデータレポジトリ作成と実験模擬・・・・既存のシミュレーションソフトウェアのデータレポジトリを構築する。また、シミュレーションソフトに実験模擬(実験と直接比較可能なデータを生成する)機能を追加する。可視化、データ変換などの手法も含まれる。
  3. データ取得・データ貯蔵・・・・計測機器からのデータ取得、および、データ貯蔵、データフォーマット変換、データ検索などについて、ニーズを調査し、試行的に実施する。情報系研究者とも連携する。
  4. その他・・・・1~3に含まれないテーマ。

注:網羅的に実施するのではなくて、先行トピックを定め、2025年度から実施することを想定します。
たとえば、CHDむけのソフトウェアを開発・高度化し、LHDなどの既存装置データを用いて先行応用研究を行います。
注:CHD以外の装置や、共創性のある他分野(例:宇宙物理学)への学際的展開も、想定します。


・講演希望者は、下記の「登録」から登録してください。さらに別途、下記のZoom登録もお願いします。

・聴講希望者は、下記のZoomリンクに登録してください。対面参加のかたも、下記Zoomリンクで登録を行ってください。
https://us06web.zoom.us/meeting/register/wPXcQxx4R4eeDo5P7_Fu7A

 

世話人代表
Registration
講演希申し込み
    • 1:30 PM 3:30 PM
      講演セッション(詳細未定)

      (補足)何を提案すれば良いかピンと来ない、というご意見をいただきましたので、世話人の提案例をあげておきます。

      提案例(前山伸也、テーマ3)「CHD/CHD-U実験におけるシミュレーションコードの入力データ自動作成」
      LHD実験では、生の計測データから物理量換算、MHD平衡構築など、一連の処理が自動化され、データとして蓄積されている。一方、大規模シミュレーションコード実行の際には、別途シミュレーション研究者が入力データへと換算しスパコン上で実行することが多く、新規参入者にとってはこのデータ換算の部分が障壁となる。本来、実験データ自動処理側出力と、シミュレーション入力のデータ仕様が公に定められていれば、その換算は自明のはずである。本提案では、システムエンジニアによる実験データからシミュレーションコード入力データへの変換スクリプトの作成、スクリプトとデータ・コード仕様のドキュメント公開、データやコードのバージョンアップ対応、実験データ自動処理プログラムの一部として変換スクリプト登録、ユーザーによる自作シミュレーションコードへの入力データ変換プログラム作成支援について議論する。

      提案例(星健夫、テーマ1)「MCPOPを中核とした計測インフォマティクス拠点の形成と学際化」
      CHD/CHD-Uにおける標準的な計測方法を選定し、そのデータを解析する統合ソフトウェアを開発することで、計測インフォマティクス拠点を形成する。このソフトウェアは、機械学習、大域的最適化、ベイズ推定、次元削減などの高度な解析手法を自在に活用できるようにする。さらに、複数の計測データを組み合わせて解析するマルチモーダル解析手法を開発する。あわせてデータを蓄積・共有できるレポジトリを構築し、データ科学系研究者との共同研究を始めるための基盤とする。解析手法は汎用性を持つため、多彩な(磁場閉じ込め型以外も含む)核融合分野、半導体・材料分野、加速器利用実験分野、産業分野、に波及させ、研究拠点を学際化する。

      提案例(星健夫、テーマ4(人材育成))「計測・計算研究者むけ生成AI活用法教育」
      MCPOPの長期的発展にむけた人材育成として、生成AI活用法を学ぶカリキュラムを策定し、実施する。物理系研究者(計測データ解析やシミュレーションを行う者)を対象に、生成AIの活用法を学べるコースを設ける。この取り組みでは、所内外の研究者を含むワーキンググループを立ち上げ、「現状で本当に役に立つ活用法」を整理・策定する。コースは3つのレベルに分ける:初級(大学2年生以上を対象)、中級(修士課程以上を対象)、上級(個別相談形式)。教材はビデオや実習を組み合わせ、「誰でも」「始めたいときにすぐ始められる」ようにする。また、題材は核融合に限定せず、他の物理分野や企業の研究者にも役立つものを選ぶ。これにより、幅広い研究者層に波及させ、最終的には核融合分野への人材流入も目指す。