核融合研究用炉心プラズマ加熱装置として、高周波イオン源を利用した中性粒子ビーム入射装置(NBI)の開発が行われている。
この高周波放電にGaN-FETを用いたスイッチング周波数500k~4MHz、60kW出力のインバータ電源を製作している。前回の発表ではインバータ基板の試作途中であったが、今回は実機製作の途中経過を報告する。
飛行時間型質量分析器の検出器であるMCP(Micro Channel Plate)や、近年の放射線計測に用いられているGEM(Gas Electron Multiplier)などで、時系列で印加電圧を調整したり極性を変更したりすることが求められている。我々は最大±5kV程度の出力を複数備え、出力電圧を独立に設定・制御可能な多出力高電圧電源の開発を進めた。本発表では全体像とD/Aコンバータを用いた高電圧モジュール制御を中心に報告する。
分子科学研究所装置開発室エレクトロニクスセクションではこれまで高速・高電圧のパルスジェネレータや微小定電流電源など、様々な実験装置を製作し研究者に提供してきた。一方で近年ではIoTやDXといった単語が広く喧伝され、多様なデータを取得する目的でこれまでにない小型の装置を製作する機会が増えてきている。今回は筆者が筐体まで一貫して設計・製作した小型装置の設計ワークフローや性能評価について紹介する。
近年、化学プラントを保有する事業所では、設備の管理・保守点検にドローンを活用するニーズが急速に高まっている。一方、教育現場ではドローン技術を取り入れたカリキュラムの普及が進んでおらず、特に化学系分野では導入例がほとんどない。DX社会に対応できる人材育成が求められる中、本校化学工学実習工場に設置された精留塔実験装置(実プラントの1/10スケール)を活用し、化学系学生向けのドローン実習カリキュラムの構築と導入を行った。
J-PARC MRの真空システムは、大規模で多数の真空機器から成る。17年余の間運用の間に、機器情報や作業情報の管理が「属人的」「断片的」になってしまった。筆者着任時に、体系的・網羅的にシステムを把握することが困難であった。システムを構成する機器と、それらのハード的・ソフト的接続の情報等を整理しつつある。継承をも視野に入れた情報の整理について述べていきたい。また限られた資源の中での今後のシステムを維持、運転についても考察したい。